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心理学コラムシリーズ No3.集中を高める!?脳波のバイオフィードバック 

集中を高める!? 脳波のバイオフィードバック

心理学コラムシリーズNo2.「緊張するとパフォーマンスが悪くなるのは何故?」にも紹介した心理的な覚醒レベル(緊張かリラックスか)は実際に測定することができるのでしょうか。もしそれができたら、緊張をコントロールし良いパフォーマンスを生み出せるはずです。

そのカギを握っているのは”脳波”かもしれません。安静でリラックスした状態にあるときは8~13Hzのアルファ波とよばれる脳波が出やすく、心理的な緊張が強くなるとそれより速い周波数のベータ波が出現しやすくなります。その中間で12~15Hzの脳波(頭の中心付近で出現するもの)はSMRとよばれ、心理的には軽い集中状態に対応していると考えられます。

脳波を測定しながらSMRが出現したときだけ心地よい音を鳴らしたり、光を点灯させると、それを体験している人のSMRの分量は徐々に増えていきます。これは音や光に反応して意識または無意識的に脳波が調節されるためだと考えられます。このようなしくみをフィードバックシステムとよびますが、生体の情報をフィードバックするのでバイオフィードバック、または脳波(脳神経の働き)をフィードバックするのでニューロフィードバックとよばれたりしています。写真は、8月のオープンキャンパスで紹介したシステムで、特定の脳波が出現すると模型の電車が動くようにしたものです。

さて、脳波の訓練で心の状態は本当にかわるのでしょうか。ジョー・カミヤ、バリー・スターマンなどの研究者はこの問題に取り組み一定の成果を残しています。今では、脳波のバイオフィードバック(ニューロフィードバック)が注意障害や多動など(発達障害)の問題を緩和したり、アスリートの集中力トレーニングに使われるようになっています。プロスポーツではここ一番という瞬間に不安を抑え集中力を発揮しなければなりません。イタリアのあるサッカーチームの選手はふだんからニューロフィードバックで集中を高める訓練をしているそうですよ。

ジム・ロビンス著(竹内伸監訳、竹内泰之訳) (2005).ニューロフィードバック―シンフォニー イン ザ ブレイン― 星和書店
善家 賢著(2010).本番で負けない脳 新潮社

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