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心理学コラムシリーズ No4.知識はどうやって増えていくの? 

知識はどうやって増えていくの?

新しい出来事に出会ったとき,それがわからないとモヤモヤしますね。私たち人間はこのような状態を解消したいと思う強い欲求を持っています。このようなモヤモヤを解消し,新しい知識を増やしていく心の働きをピアジェという児童心理学者は「同化と調節」という概念で説明しました。

新しい出来事に出会うと,人はまず自分の持っている「知識の枠組み」で理解しようと試みます。これが同化です。これで理解できた場合,モヤモヤは解消され落ち着きます。一方,すでに持っている知識でモヤモヤが解消されない場合,別の新しい枠組みを探して知識を得ようとします。これによって理解できたとき,モヤモヤは解消されてそれまでの枠組みが調節され世界への理解が深まります。これが調節です。

-例-
海が真っ赤になっている現象に出会う。なんだこれは? 知りたい! モヤモヤ。
 ↓
赤潮のことを知っている場合,これはプランクトンの大量発生によるものだということを思い出し,理解する(同化)。
 ↓
夜になって,青く光っている海をみる。なんだこれは? モヤモヤ2。
(現在の知識の枠組みでは理解できないため,新たな知識を探す)
 ↓
赤潮のプランクトンは夜光虫であり,夜になると青く光ることを知り,知識の枠組みが更新される(調節)。

私たちは日々「同化と調節」を繰り返しながら知識を増やしているのですね。ピアジェは1980年に亡くなりましたが,彼の理論はいまも現代心理学に大きな影響を与えています。

Piaget, J., & Inhelder, B. (1956). The child’s conception of space. London: Routledge & Kegan Paul

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