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心理学コラムシリーズ No6.「カリスマ」って何?

「カリスマ」って何?

一時「カリスマ」という言葉が流行りました。今の高校生の人は記憶にないかもしれませんが、「カリスマ美容師」とか「カリスマ主婦」とか、要は「すごい」「優れている」「卓越している」という意味の形容詞として用いられていたようです。もともとは「天賦の才能」、「神の恩寵」といった難しい意味のギリシャ語です。

「カリスマ」という言葉を最初に学術的に用いたのはWeberというドイツの学者であるといわれています。Weberは世の中に存在する「支配」を正当化させる根拠として3つを示しました。ひとつめが「合法的支配」です。私たちは基本的に法に触れることはしません。これもひとつの支配と考えられるわけです。ふたつめが「伝統的支配」です。私たちは伝統や慣習に従うことがよくあります。知り合いに不幸があったときには黒っぽい服を着て行くというのもそのひとつでしょう。Weberが挙げたもう一つの支配が「カリスマ的支配」です。法で定められているわけでも、伝統や慣習になっているわけでもなくても、「この人の言うことだから従う」ということがあります。その人の資質や魅力によって生じる支配のことです。

このカリスマをリーダーシップの一つのタイプとして捉える考え方があります。いわゆるカリスマ的リーダーシップです。強力な影響力を行使するリーダーのイメージがありますが、その根拠が部下の主観的な評価にある点が重要です。誰から見ても卓越した優れたリーダーに惹かれる場合もあるでしょうが、場合によっては多くの人が首をかしげるような人に強く惹かれてしまう人もいるかもしれません。きわめて強力である一方で、そういった危うさを内包したリーダーシップと言えるでしょう。

Conger,J.A., Kanungo,R.N., & Associates 1988 Charismatic Leadership.(片柳佐智子・山村宣
子・松本博子・鈴木恭子(訳) 1999 カリスマ的リーダーシップ 流通科学大学出版)
Weber,M. 1947 The theory of social and economic organization. Oxford University Press.

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